テニュア・トラック制の独自運用による「女性教授」候補の採用

～若手女性研究者育成プログラムの公募事業を開始～

概要

　奈良先端科学技術大学院大学（学長：塩崎一裕）先端科学技術研究科では、次代の教授候補となる若手女性研究者を支援するべく、「学長ビジョン・イニシアティブ　テニュア・トラック女性教員公募事業」を開始しました。

　国内大学で実施されている大多数のテニュア・トラック制が、准教授への育成を目指して助教を採用する中にあって、本学においては、将来の教授の育成を目指して准教授を採用する点が、他にはない大きな特徴です。今回の事業では、女性教授の割合の少ない理工系分野の現状の改善を目的に、女性研究者に限定した特任准教授の募集を行います。

　※キーワード解説：テニュア・トラック制 　海外の大学では若手教員を５年程度の任期付きで雇用し、テニュア（終身雇用資格）審査を経てその活躍に応じて定年制雇用に移行するテニュア・トラック本制度の導入が多くみられます。若手研究者の雇用の不安定性を緩和しつつ挑戦的な研究を促す制度として日本国内でも導入が進んでいます。

　本事業では学長ビジョン２０３０が掲げる「教職員の多様性の向上」、「学内資源の有効活用と配分の全学的マネジメント」および「教育研究環境整備への積極的な投資」の推進に向け方針に基づくもので、先端科学技術研究科にて女性テニュア・トラック特任准教授の採用を行います。情報科学、バイオサイエンス、物質創成科学およびこれらの融合領域で活躍する優秀な若手女性教員をリクルートし本学教員の多様性の促進を図るとともに、新しい融合分野の開拓を先導する3～5年後の教授として育成、研究力および教育力の一層の強化を進めます。

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E-mail：s-kikaku[at]ad.naist.jp

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